人生を「最適化」しすぎて疲れた人へ

昔からお金のことを考えるのは大好きです。

家計簿も見る。

投資もする。

固定費も見直す。

税金や制度も調べる。

不動産のことも考える。

そして、できれば無駄は減らしたい。

こういうことを長く続けてきました。

その結果、資産形成はかなり進みました。

でも最近、ときどき思います。

人生まで全部「最適化」しなくてもいいんじゃないか。

お金の管理がうまくなるほど、

「もっと効率良くできないか」

という視点が増えていきます。

それは確かに正解の回答です。

でも、やりすぎると疲れます。

お金の世界は「正解」が多すぎる

お金の情報を見ていると、いろいろな正解が出てきます。

手数料は安い方がいい。

固定費は低い方がいい。

投資は早く始めた方がいい。

NISAはできるだけ活用した方がいい。

保険は必要最小限。何なら入らない。

住宅ローンは金利を比較する。

ポイントも取りこぼさない。

それぞれ、理屈としてはよく分かります。

私自身、かなりやってきました。

でも、

すべての項目で一番得な選択をし続ける

となると、話は別です。

そこまでやると、お金を管理しているのか、お金に管理されているのか分からなくなります。

0.1%の差を追い続けなくてもいい

投資をしていると、ほんの少しの差が気になります。

信託報酬。

ポイント還元率。

金利。

手数料。

為替コスト。

長期では差が出るので、比較する意味はあります。

ただ、ある程度まで整えたあとも、

「もっと良いものが出ていないか」

と毎日のように確認する必要があるかというと、私はそうでもないと思っています。

手数料が0.01%安い商品へ移すために何時間も調べる。

ポイントを数円ぶん多くもらうために支払い方法を複雑にする。

数十円安くするために遠くの店まで行く。

こういうことが楽しいならいい(楽しいと思います)。

でも、疲れるならやらなくてもいい。

たまには逃しても自分を責めない。

最適化には、どこかで終わりを作った方が楽なことに気づきました。

「一番お得」より「もうこれで十分」

35歳頃でしょうか、

「これが一番得か」

よりも、

「もうこれで十分か」

と考えられるようになりました。

通信費が十分安い。

保険も整理した。

住宅ローンも納得できる水準。

投資も自動で続いている。

生活防衛資金もある。

ここまで来たら、毎月見直さなくてもいい。

一度しっかり整えて、その後は放置する。

その方が、お金以外のことへ時間を使えます。

資産形成で本当に便利だったのは、

「毎日頑張ること」

より、

頑張らなくても続く仕組みを作ること

でした。

最短ルートばかり選ぶと、暮らしが味気なくなる

効率を考える癖は、お金以外にも広がります。

移動はアプリで調べた最短時間。

買い物はネットの最安。

食事は早く済ませる。

休みの日も予定を効率良く並べる。

何かを勉強するなら、すぐ役に立つもの。

趣味でも、

「これって何か得になるのかな」

と考えてしまう。

こうなってくると、人によってはかなり窮屈です。

人生には、

意味のないことをする時間

があってもいいと思います。

遠回りして帰る。

ホームセンターを目的もなく見る。

車で知らない道へ入ってみる。

子どもとゲームをする。

昼寝する。

何の成果もありません。

でも、楽しいならばそれで十分です。

お金を使うときも、毎回答えを求めなくていい

お金を使うたびに、

「これは浪費か?消費か?投資か?」

と分ける家計管理方法があります。

さらに

「もっと安くできないか」

「投資に回した方がいいのでは」

と考えると、疲れます。

私もそういう時期がありました。不要なものを徹底的に排除したりしました

でも、節約に血眼になって資金を捻出して、それを投資に回せばいいわけではありません。

少し高いものを買う。

好きな車に乗る。燃費が悪くても、割り切る。

何でもない週末に理由なく旅行へ行く。

予定になかったものを買う。

思い付きで外食する。

効率だけ見れば、しなくてもいいことはたくさんあります。

それでも、

自分や家族が楽しめるなら、それは使っていいお金

だと思うようになりました。

もちろん、家計が壊れるほど使うという話ではありません。

一度土台をしっかり整えているなら、多少の非効率は問題ない、と考えるのです。

私自身、かなり非効率なことをしている

投資だけ見てもそうです。

インデックスファンドだけにしておけば、もっと効率が良かったかもしれません。

でも株主優待目的で株を衝動的に買います。

今は、衝動買いした王将の株価が下がって悩んでいます。

個別株も持っています。上がりそうな気がした、という理由だけで買った株はたくさんあります(思惑通りだったり全然違ったり。。)

不動産もやっています。不動産を買うときは、基本、勢いと縁です。

車もまぁまぁ好きです(いじりまくったりはしませんが)。

甘いものには目がありません。1日でチョコレートを三万円分買ったこともあります(サロンデュショコラって知ってます?)。

家も2回買いました。それも1軒目は24歳の時でした。結婚もしていないのに4LDK買いました。

旅行にも結構行きます。それも記念日でもないときに「先月旅行しなかったから」といった理由でいきます。

書き連ねながら改めて思いましたが、全然、資産形成の最短ルートではありません。

でも、結果としてこの生活、20年近く続けられました。そして資産はしっかり貯まりました。

しかも、途中で一度も嫌にならなかった。

これはかなり重要だったと思っています。

効率が少し悪くても、続く方が強い。

お金だけでなく、人生でも同じかもしれません。

FIREしたのに、また効率を追いかけたら意味がない

会社を辞めて自由な時間が増えました。

そこでまた、

朝は○時に起きる。

午前中は勉強。

午後は仕事。

毎日運動。

記事を○本書く。

資格も取る。

副業も伸ばす。

と全部計画したら、

会社員時代とあまり変わりません。

自由になったはずなのに、自分で新しい勤務表を作ってしまう。

これは少し違うなと思いました。

予定のない日がある。

昼寝してもいい。

今日は何もしないと決めてもいい。

急に出かけてもいい。

そういう状態を作りたくて会社を辞めた部分もあります。

時間も「投資対象」にしすぎない

資産形成の世界では、

「時間を無駄にするな」

という話もよく出てきます。

若いうちから投資する。

副業する。

スキルを身につける。

通勤時間も勉強する。

全部その通りです。

私もかなりやってきました。

時間を味方にすることは確かに、良い結果をもたらします
(資産形成は早く始めるのが吉。これは絶対的正解だと信じてます)。

でも、

すべての自由時間を将来のために使わなくてもいい。

と思っています。

何の役にも立たない時間も必要です。

ぼーっとする。

散歩する。

テレビを見る。

寝る。

ただ家族と話す。

その時間を「生産性ゼロ」と評価し始めると、人生が仕事みたいになります。

最適化するのは「仕組み」だけでいい

最近は、このくらいがちょうどいいと思っています。

お金の仕組みは、ある程度最適化する。

固定費を整える。

投資を自動化する。

税金や制度で大きな損をしない。

現金も持っておく。

ここまではやる。

でも、その仕組みの上で暮らす人間まで最適化しない。

食べたいものを食べる。

行きたいところへ行く。

欲しいものを買うこともある。

遠回りもする。

失敗もする。

何もしない日もある。

仕組みは合理的に。暮らしは少しくらいテキトーに。

私はこのバランスが好きですし、今となってはそれが資産形成に重要だったと考えています。

お金を整える目的は、考えなくて済むようにすること

家計管理の最終目的は、

毎日お金のことを考え続けることではないと思っています。

むしろ逆です。

お金のことを考えなくても、普通に暮らしていける状態を作る。

投資は自動で続く。

固定費は適正。

現金もある。

大きな出費にも対応できる。

そうなれば、

今日はどこへ行こうか。

何を食べようか。

何を作ろうか。

誰と過ごそうか。

という方へ頭を使えます。

資産形成を続けてきて、最近ようやく、

お金を最適化する目的は、お金について考える時間を減らすことだったのかもしれない

と思うようになりました。

(お金自体は好きなので、結局いつもお金のことを考えてしまいますが)

そう、お金と一緒に人生まで最適化する必要は無いのです。

少しくらいムダがある方が、たぶん面白いです。

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