郊外生活のコスト構造を考える

別の記事では、

「郊外だから自動的に生活費が安くなるわけではない」

という話を書きました。

町田・相模原あたりは、自分の選択で

家を安くすることもできる。

広くすることもできる。

車も持てる。

駅近にも住める。

つまり、選択肢が広い地域です。

その反面、

選び方によっては普通にお金がかかります。

郊外生活の家計を考えるとき、特に大きいのは、

住居。
移動。
車。

この3つです。

しかも、この3つは独立していません。つながっているのです。

駅から離れれば家は安くなるけれど、車が必要になる。

駅近なら車なしでも生活できるけれど、家は高くなる。

広い戸建てなら駐車場代はかからないけれど、住宅の維持費が増える。

全部つながっています。

だから私は、

一つずつ安くするより、3つをまとめて考える

方が郊外では重要だと思っています。

1つ目は、やはり「住居コスト」

一番大きいのは住まいです。

賃貸なら、

家賃。

管理費。

更新料。

駐車場。

引っ越し費用。

持ち家なら、

住宅ローン。

固定資産税。

火災保険。

修繕費。

マンションなら管理費と修繕積立金も追加。

こういったお金がかかります。

特に持ち家の場合、

住宅ローンだけを「住宅費」と考えない方がいいです。

戸建てなら、ある日突然、

給湯器が壊れる。

エアコンが壊れる。

外壁が傷んでくる。

屋根もいつか直す。

水回りも古くなる。

普通にあります。

月々は払っていなくても、

何年かに一度、大きなお金が出ていく。

それも住宅費です。

安い家を買えば、それで終わりではない

郊外には、比較的安い中古住宅もあります。

私は中古住宅も好きです。

新築だけが正解だとは全く思いません。

ただし、

「安いから得」

とも限りません。

建物が古ければ、

屋根。

外壁。

防水。

給湯設備。

配管。

床。

水回り。

などにお金が必要になる場合があります。

500万円安く買えたけれど、

その後500万円修繕した。

それでも欲しい家なら問題ありません。

でも、

購入価格だけ比較して、

「こっちの方が500万円安い」

と考えるのは少し危険です。

不動産は、

買う金額+その後に必要になる金額

で見た方が実態に近いです。

一方で、古い家を自分好みに直せる面白さもある

私はこの点では、中古住宅にもかなり魅力を感じます。

最初から完璧でなくてもいい。

ここを直す。

壁を変える。

設備を交換する。

必要になったら手を入れる。

持ち家ならかなり自由です。

新築時点で全部盛り込む必要はありません。

特に郊外では土地や建物に少し余裕があるので、

住みながら家を育てていく

ような暮らしもしやすいと思っています。

これは単純な金額比較だけでは出てこない、持ち家の面白さです。

2つ目は「移動コスト」

郊外に住むと、

移動の考え方が都心とはかなり変わります。

都心なら、

徒歩。

電車。

バス。

タクシー。

が中心でしょう。

町田・相模原では、

そこに車がかなり入ってきます。

駅まで行く(そう、駅に行くのにクルマが必要だったりするのです)。

買い物へ行く。

子どもを送る。

病院へ行く。

ホームセンターへ行く。

休日に出かける。

車があると便利です。

ただ、移動コストは交通費だけではありません。

私は、

移動に使う時間

もコストだと思っています。

「安い家だから駅から遠くてもいい」の先にあるもの

たとえば、

駅徒歩10分の住宅。

駅徒歩25分の住宅。

後者の方が安い。

これは普通にあります。

でも毎日電車通勤するなら、

片道15分。

往復30分。

週5日なら150分。

それが毎週続きます。

場合によってはバス代もかかります。

雨の日もある。

暑い日もある。

だから、

「駅から遠い分、500万円安い」

だけではなく、

その500万円と引き換えに、これから累計何時間使うのか

まで考えた方がいい。特に、毎日通勤通学する人が複数いる家は。

逆に、

在宅勤務。

車通勤。

自営業。

FIRE後。

地元勤務。

なら駅距離の重要度はかなり下がります。

同じ住宅でも、

働き方によって価値が変わります。

車移動にも「時間のメリット」はある

車にはお金がかかります。

ただ、車によって時短できることもあります。

郊外では特にそうです。

徒歩+バス+電車なら1時間。

車なら30分。

家族4人で移動するなら、公共交通より車の方が楽。

荷物が多くてもそのまま積める。

複数の店を一度に回れる。

こう考えると、

車両費やガソリン代だけでは測れません。

もちろん渋滞もありますし、

運転が嫌いな人には逆に負担です。

結局、

移動コストも「金額+時間+疲れ方」で考える

必要があります。

3つ目は「車のコスト」

郊外生活で一番分かりやすく増えやすいのが車です。

車両本体。

税金。

自動車保険。

車検。

整備。

タイヤ。

ガソリン。

駐車場。

高速道路。

洗車。

そして車が好きだと、

さらに余計なものまで欲しくなります。

ここは本当に注意が必要です(笑)。

大抵オートバックスの株主優待でカバーしていますが。

家計だけ考えれば、

安い車を長く乗る方が有利でしょう。

でも私は、車も楽しみの一つだと思っているので、

そこまで効率一辺倒にはしていません。

大事なのは、

自分が車へいくら使っているかを把握していること、そしてそれに納得できること

だと思います。

車両価格より「毎月いくら出ていくか」に注意する

車は買った金額だけ見ても分かりません。

たとえばローンなら、

毎月の返済。

任意保険。

ガソリン。

駐車場。

まで固定的に出ていきます。

さらに、

車検。

税金。

タイヤ。

などが後から来ます。

「月3万円のローンだから大丈夫」

と思っていても、

実際の車関連支出はもっと大きい。

逆に現金で買った車でも、

購入代金を無視すれば維持費が安く見えてしまいます。

だから私は車も、

年間総額で見る

方が分かりやすいと思っています。

家を買う前のカーローンには特に注意したい

これは不動産の仕事をしてきた立場から感じることです。

これから住宅ローンを組みたい人が、

大きな自動車ローンを抱えている。

これは住宅購入時に影響することがあります。

住宅ローンの審査では、

既存の借入が確認されます。

「車くらい普通にローンで買えばいい」

と思っていたものが、

いざ家を買うときに選択肢を狭めることがある。

これから住宅を買う可能性があるなら、

車と住宅を別々の買い物として考えない

方がいいと思います。

順番としては、家が先、クルマが後、ですね。

家計は一つです。

郊外では「車2台」が普通になることもある

夫婦それぞれ車通勤。

子どもの送迎。

買い物。

親子で車を使う。

こうした生活になると、2台必要になる家庭もあります。

1台なら問題なかった車コストも、

2台になると当然大きくなります。

車両代も。

保険も。

税金も。

車検も。

タイヤも。

2台分です。

一方で、

駐車場2台付きの戸建てを比較的選びやすいのも郊外です。

だからここでも、

家と車はつながっています。

駅近の高い住宅+車なし

なのか、

駅から離れた住宅+車2台

なのか。

総額で比べないと分かりません。

「郊外だから車が必要」とも限らない

逆に、

町田駅。

相模大野。

橋本。

その他の駅近エリアなど、

車がなくても比較的暮らしやすい場所もあります。

スーパー。

病院。

飲食店。

電車。

バス。

が揃っている地域なら、

あえて車を持たない生活もできます。

つまり、

郊外=車必須

ではありません。

同じ町田・相模原でも、

どこに住むかによって生活スタイルはかなり変わります。

この選択肢の多さも、この地域の面白いところです。

税金や保険は「節約技」より把握することが先

住居にも、

車にも、

税金や保険があります。

固定資産税。

自動車税。

火災保険。

自動車保険。

こういう支出は、

毎月ではないので忘れがちです。

でも必ず来ます。

だから私は、

年間で払うものを月割りにして考える

のが好きです。

固定資産税が年間12万円なら、

月1万円。

車関係で年間24万円なら、

月2万円。

こうすると、

本当の固定費が見えやすくなります。

毎月の口座引き落としだけを固定費と考えない。

これはかなり重要です。

事業で車を使うなら、家計と事業を混ぜない

「事業で車を使えば経費にできる」

これは事実ですが少し注意が必要です。

仕事で実際に使った部分について、税務上経費となる場合はあります。

でも、

車を買えば何でも経費になるわけではありません。

プライベートでも使うなら、その区分も必要です。

法人だから全部会社払いにすればいい、という単純な話でもありません。

節税のために車を買った結果、

そもそもの支出が増えたら本末転倒です。

まず必要な車なのか。

次に、仕事でどのくらい使うのか。

税務処理はその後。

私はこの順番で考える方が自然だと思っています。

「経費になるから買う」は、節約ではない

これは車だけではありません。

パソコン。

スマホ。

事務用品。

仕事用の設備。

「経費になるから」

という理由で買いたくなることがあります。

でも100万円使って、

税金が100万円減るわけではありません。

お金は出ていきます。

だから、

必要だから買う。結果として経費になる。

この順番です。

個人事業や法人を持つと、この感覚は特に大事だと思います。

郊外生活は「安さ」より自由に組み替えられることが強み

ここまで書くと、

郊外生活もそんなに安くないじゃないか

と思うかもしれません。

その通りです。

何も考えずに、

大きな家。

高い車。

車2台。

長い通勤。

を選べば、普通にお金はかかります。

ただし、

中古住宅にする。

駅距離を調整する。

車は1台にする。

在宅勤務を増やす。

固定費を軽くする。

という選択もできます。

私が町田・相模原のような郊外を気に入っている理由は、

安いからというより、暮らしの組み方に幅があるから

です。

住宅・移動・車を一枚の紙に書いてみる

もし郊外への引っ越しや住宅購入を考えるなら、

私はこの3つをまとめて書き出すのをおすすめします。

  • 住居に年間いくらかかるか
  • 車に年間いくらかかるか
  • 通勤や移動にどれだけ時間を使うか
  • 駐車場は何台必要か
  • 将来、働き方が変わったらどうなるか

これだけでも、

単に家の価格を比較するよりかなり見えやすくなります。

家を買う。

車を買う。

職場を選ぶ。

それぞれ別の決断に見えますが、

実際には全部、

一つの暮らしを作るための選択

です。

我が家も「最安」ではない

我が家も、

家だけ見ればもっと安くできます。

車ももっと安いものにできます。

しかも改造車だから20等級なのに自動車保険がべらぼうに高いです

旅行だって減らせます。

だから、

最小コストの生活をしているわけではありません。

むしろ、

自分たちが欲しいものには使いつつ、それ以外をできるだけ軽くする

という感じです。

家は好き。

車も好き。

郊外生活も好き。

だったら、そこには使う。

その代わり、

必要のない固定費は増やさない。

このバランスです。

コストを考える目的は、安く生きることではない

家計を細かく分析していると、

つい、

もっと削れる。

もっと安くできる。

と思ってしまいます。

でも最終目的は、

生活費を最小にすることではありません。

私の場合は、

自分の好きな暮らしを、無理なく長く続けること

です。

家。

車。

時間。

仕事。

家族。

その全部を含めて、

「これなら無理しなくていい」

という形にする。

郊外生活のコスト分析は、

節約競争のためではなく、

その「ちょうどいいところ」を見つけるためにやるものだと思っています。

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