FIREやセミリタイアの話を見ていると、
「生活費を下げるなら地方へ移住」
という選択肢がよく出てきます。
家賃や土地が安い。
自然が多い。
人が少なくて静か。
確かに魅力があります。
私も、自由に住む場所を選べるようになったら、もっと地方へ移るという選択肢はあっても良いと思っていました。山梨で家を新築する、とか。
でも実際に会社を辞めて、通勤という要素が消え去って、住む場所をかなり自由に考えられるようになった今も、今住んでいる町田・相模原あたりから離れたいとは思いません。
むしろ、
地方移住までしなくても、郊外でかなり自由な暮らしは作れている
と感じています。
郊外でも住居費はかなり調整できる
地方移住の大きな魅力の一つは、住居費だと思います。
東京23区の中心部と比べれば、地方の住宅費はかなり安い地域もあります。
ただ、町田・相模原あたりでも、住み方を選べば住居費はかなり調整できます。
駅から少し離れる。
中古住宅を選ぶ。
広さや築年数に優先順位をつける。
戸建てなら、自分で直せるところは直す。
こうした選択肢があります。
私は不動産の仕事を長くしてきたこともあり、
「住宅費を下げる=遠くへ移住する」
とは考えていません。
同じ地域の中でも、物件の選び方でかなり違います。
町田・相模原は、ちょうど中間地点
このあたりに長く住んでいて感じるのは、
都会と地方の中間くらいの位置
だということです。
新宿や横浜方面へ出ようと思えば1時間ちょっとで出られる。
買い物にも困らない。
病院もある。
学校もある。
それでいて、車を少し走らせればかなり自然があります。
相模原の緑区方面へ行けば景色は一気に変わりますし、川や公園も多い。
家も都心より広く取りやすい。
道も比較的広い。
私には、この中途半端さがむしろちょうどいい。
都会の便利さを全部捨てる必要もなければ、都会の高い住宅費をそのまま受け入れることもありません。
子どもがいると「便利さ」の価値が上がる
独身だったり、夫婦だけだったりすれば、住む場所の自由度はかなり高いと思います。
でも、子どもがいると少し変わります。
学校。
習い事。
病院。
友達。
進学。
塾。
親の送迎。
こうしたものが生活の中に入ってきます。
我が家も子どもがいるので、
「家が安いから」
だけで住む場所を決めるのは難しい。
今住んでいる地域なら、学校や病院、買い物、遊ぶ場所の選択肢があります。
高校や大学へ進学する時にも、自宅から通える範囲はかなり広い。
この価値は、子どもが小さい頃より、むしろ大きくなるにつれて感じるようになってきています。
地方移住は「安い」だけでは決められない
もちろん、地方移住が合う人もいると思います。
自然が好き。
地域に仕事がある。
親族がいる。
やりたい農業や事業がある。
そういう理由があるなら、かなり魅力的です。
ただ、
生活費を下げるためだけに移住する
となると、私は少し慎重になります。
車が複数台必要になるかもしれない。
古い家なら修繕費がかかる。
子どもの進学で一人暮らしが必要になるかもしれない。
仕事の選択肢が少なくなることもある。
意外と落とし穴なのが地方特有の人間関係や風習。
つまり、住宅費だけ下がっても、家計全体が必ず安くなるとは限りません。
これは郊外でも同じですが、
一つの支出だけを見て住む場所を決めない
ということだと思います。
FIRE後も少し働くなら、郊外は相性がいい
私はFIRE後も仕事を完全にやめるつもりはありません。
むしろ、自分が興味のある仕事は続けたいと思っています。
そう考えると、町田・相模原くらいの人口規模はかなりありがたい。
人が多い。
住宅も多い。
商売もある。
不動産も動く。
高齢者もいれば、子育て世代もいる。
相談ごともたくさんあります。
それでいて、都心ほど家賃や事業コストが高いわけでもない。
自分の経験を使って、小さく仕事を続けるにはかなり相性がいい地域だと思っています。
地元で仕事をするという選択肢
会社員時代は、
「仕事をする場所」と「住む場所」
はかなり別でした。
朝、地元を出て、電車に乗って、遠くの職場へ行く。
夕方・・・いや夜中に、また帰ってくる。まるで1日単位の出稼ぎです。
自宅は寝る場所に近かった時期もあります。帰宅したら深夜1時過ぎ、とかね。
FIRE後は、この感覚が少し変わりました。
住んでいる地域で仕事をする。
近所の人と関わる。
地元の不動産を見る。
地域の店を使う。
地域のことを調べる。
そういう生活の方が面白いかも。と思うのです。
わざわざ遠くへ移住しなくても、
自分が住んでいる場所との関わり方を変えるだけで、暮らしはかなり変わる
のだと思います。
車がある郊外生活も、私は嫌いではない
町田・相模原あたりで暮らしていると、車はかなり便利です。
当然、車にはお金がかかります。
車両代。
保険。
税金。
ガソリン。
駐車場。
数字だけを見れば、車を持たない生活の方が安いでしょう。
ただ、我が家の場合は車そのものも趣味といえば趣味ですし、家族で出かける道具でもあります。
郊外の生活では、
「車を持つこと=無駄」
とは思っていません。
住宅費を抑える代わりに車へ使う。
頻繁な外食には行かない代わりに休日は車で出かける。
そういうお金の使い方もあり、です。
結局、自分たちが何にお金を使いたいかですよね。
FIREすると「どこに住むか」も自由になる
今思うと、会社員時代は、通勤時間が住む場所をかなり制限していました。
会社を辞めると、この制約がかなり小さくなります。
もっと山側へ住んでもいい。
駅から遠くてもいい。
中古住宅でもいい。
広い土地でもいい。
逆に駅近マンションへ移ってもいい。
住む場所を、
会社への行きやすさではなく、自分たちの暮らしやすさで選べる
ようになります。
これはFIREの大きなメリットだと思います。
今のところ、「郊外定住」がちょうどいい
将来ずっと町田・相模原にいるかは分かりません。
子どもが大きくなれば、また考え方も変わるでしょう。
もっと自然の多い場所へ行きたくなるかもしれません。
逆に、車を手放して駅近へ移りたくなるかもしれない。
ただ今のところは、
地方へ移住するほど不便にはしたくない。
でも都心の高いコストを払って暮らしたいわけでもない。
その中間にある郊外生活がかなり気に入っています。
広めの家。
車。
それなりの自然。
それなりの都会。
家族で暮らすには、この「それなり」が案外ちょうどいい。
FIREするからといって、遠くへ行く必要はありません。
住み慣れた地域で、働き方とお金の使い方だけ変える。
そんなFIREも十分ありだと思っています。

