頭金の理想的な割合や、手元に残すべき緊急予備資金とのバランスについて考えてみよう
「頭金は2割と諸費用を用意しましょう」これは、今から20〜30年くらい前の常識です。この数字は、公庫の融資が最大8割融資だったことに由来するといわれています。
令和の現代、頭金、つまりマイホーム購入時に自己資金で用意する額はゼロでも大丈夫です。諸費用と引越代家具代だけあれば買えます。なぜなら住宅ローンは、物件価格まで出るからです。なんなら諸費用もでないことはありません。(お勧めしないけど)
ただし!借り入れは物件価格の100%でも良いとして、生活防衛資金プラス余剰資金は持っていてほしいとアドバイスしています。なぜなら、借りられるから安全、ではないのです。
その後の生活がしっかり回ること、何かあっても対応できること、はしっかり考慮しておきたいですよね。
買った後の予想外のライフイベントに注意!
借りてから3年、4年程度でも生活スタイルが変わることなんてたくさんあります。買って間もないのに地方転勤になった方を何百人と見てきた経験があります。
ですので何かあった時に身動きが取れるようにするためには、ローンとは別で一定の資金を生活防衛資金プラスαとして確保したいのです。
理想の生活防衛資金は?
理想の生活防衛資金の目安は物件価格の1割~2割。4000万円の物件なら600万円前後です。この生活防衛資金が確保できないなら、いま家を買うのはちょっとリスキー過ぎかもしれません。プラスαを考慮するなら1000万円以上ほしいところですね。
なお、実際に、マイホーム取得を真剣に考えている方は不動産に強いFPへの相談がおすすめです。
(買うことありきでアドバイスする住宅展示場のFPには相談しちゃだめですよ)
家を買った場合に予想されるお金の出入りについて、視覚的にすっきり理解できるキャッシュフロー表を作ってアドバイスしてもらえますよ。
まとめ
マイホーム取得は大きなライフイベント。気持ちが高鳴りことはよくよく理解できますが、将来のライフイベントに対応できるよう、余裕を持ったプランを検討しましょう。
こういう時、住宅相談に詳しいFPなら、広い視点でのアドバイスであなたの決断を後押しできますよ。


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