車を持つ暮らしと家計のバランス

家計改善の話をすると、

「車を手放しましょう」

という話がよく出てきがちです。

確かに、数字だけで見ればこれは正しい判断です。

車には、

車両代。

税金。

保険。

車検。

ガソリン。

タイヤ。

整備。

駐車場。

と、いろいろなお金がかかります。

持っていない人と比べれば、間違いなく支出は増えます。年間、安くて20〜30万円、高いと150万円とか。

でも、町田・相模原のような郊外で暮らしていると、

「車を手放せば家計が改善します」で話を終わらせるのも、ちょっと違う

と感じます。

我が家にとって車は、

移動手段。

買い物。

家族旅行。

休日のレジャー。

そして、私自身の数少ない趣味でもあります。

だったら、

車をゼロにすることを考えるより、

車のある生活を、家計を壊さずどう続けるか

を考えた方が自分には合っています。

車は間違いなくお金がかかる

最初にここは認めておきます。

車は安い趣味ではありません。

特に、

それなりの車を買う。

よく乗る。

高速道路も使う。

タイヤにもこだわる。

少しいじる。

となれば、当然お金はかかります。

私の場合、改造車なので、20等級なのに自動車保険もべらぼうに高かったりします(前の車の5倍になりました)。

それでも乗っています。

なぜなら、

それだけのお金を払ってでも持っていたいから

です。

家計管理というのは、すべての支出をなくすことではありません。

自分にとって価値のある支出と、

そうでもない支出を分けることだと思っています。

「車は浪費」という考え方には、あまりしっくりこない

車を資産形成だけで評価すれば、

かなり不利です。

多くの車は買った瞬間から価値が下がります。

税金もかかります。

維持費もかかります。

だから、

車=浪費

と分類する考え方もあります。

でも私は、

お金の使い道を全部、

投資か浪費か

で分けなくてもいいと思っています。

家族で出かける。

好きな道を走る。

荷物を載せて旅行する。

ちょっと遠くの店へ行く。

雨の日に子どもを送る。

そういう時間まで含めれば、

私には十分価値があります。

資産価値が下がることと、生活上の価値がないことは別です。

郊外では、車が生活の範囲をかなり広げる

町田・相模原は公共交通もそれなりにあります。

駅周辺なら、車なしでも暮らせます。

ただ、車があると行動範囲はかなり広がります。

スーパーをいくつもの選択肢から選べる。

ホームセンターへ気軽に行ける。

大きな公園へ行ける。

郊外型の店へ行ける。

山や湖にも行ける。

家族4人で荷物を積んで出かけられる。

国道16号周辺は特に、

「車で行くことを前提に作られている場所」

がかなり多いです。

この地域では、

車そのものが暮らしの一部になりやすいと思います。

だからといって「郊外だから車は必要」と決める必要もない

逆もあります。

町田駅。

相模大野。

橋本。

駅の近くなら、

徒歩と電車とバスでかなり生活できます。

車を持たず、

必要なときだけレンタカー。

カーシェア。

という暮らしもできます。

日常の買い物だけなら小さな車にして、

遠出するときだけ大きな車を借りてもいい。

つまり、

車を持つ・持たないの二択ではありません。

所有の仕方も、

使い方も、

かなり選べます。

家族だからミニバン、でなくてもいい

子どもがいると、

「ファミリーカー=ミニバン」

というイメージがあります。

もちろん、

日常的に6人、7人乗る。

大きな荷物を頻繁に運ぶ。

スライドドアが必要。

なら、とても便利です。

でも我が家のような4人家族なら、

必ずしもミニバンでなければならないわけではありません。

セダン。

SUV。

ワゴン。

コンパクトカー。

いろいろあります。

重要なのは、

世間の“家族向け”ではなく、自分の家族に何がフィットするか

です。

これは車に限らず、家選びとも同じなのです。

大きい車は「家選び」にも影響する

不動産の仕事をしていると、

車を先に買ったことで、住宅選びが難しくなっているケースがあります。

この車が入る駐車場。

車高制限。

横幅。

駐車場2台。

前面道路の広さ。

こうした条件が家探しに追加されます。

特にマンションの機械式駐車場は、

車種によって入らないことがあります。

「この家いいな」

と思ったのに、

車が入らない。

だから候補から外す。

これでは、

家が車に合わせることになります。

そんな馬鹿な?って思うかもしれませんが、こういうお客さま、多いんですよ。

アルファードが入る駐車場!

と条件を付けることで検討対象がくぐっと狭くなるんですから。

車が大好きで、それを最優先したいならもちろんありです。

でも、そうでないなら、

家と車は一緒に考えた方がいい

と思います。

個人的には、住宅購入を近く予定しているなら、

家を決めてから車を考える方がやりやすいです。

カーローンも住宅ローンと無関係ではない

これも不動産営業をしていてよく気になったところです。

車をローンで買う。

その後、住宅ローンを申し込む。

住宅ローン審査では、ほかの借入も確認されます。

自動車ローンの返済があることで、

住宅ローンの借入可能額などに影響することがあります。

だから、

「家と車は別の買い物だから」

とは考えない方がいい。

家計も借入も全部つながっています。

近いうちに住宅購入を考えているなら、

高額な車をローンで先に買う前に、一度考えた方がいいと思います。

新車が正解とも、中古車が正解とも限らない

車を安く持つなら、

中古車。

と言われます。

基本的にはその通りなのですが、

車種によっては中古車価格がかなり高いこともあります。

数年落ちなのに、新車とあまり変わらない。

だったら新車を買う選択もあります。

逆に、

8年。

10年。

それ以上経った車でも、

状態が良ければ十分乗れます。

最近の車は10年くらい前でも、

便利な装備や、今も現役で使える安全装置がかなり付いています。

そして中古になると、

新車では手が届かなかった車が買えることもあります。

これは車好きには面白いところです。

新車か中古車かではなく、そのときの価格差と欲しい車で決めればいい。

私はそう思っています。

車は「買値」より年間コストで見る

300万円の車。

500万円の車。

700万円の車。

購入価格は分かりやすいです。

でも、本当に家計へ影響するのはその後です。

保険。

税金。

車検。

燃料。

タイヤ。

メンテナンス。

駐車場。

ローンなら金利もあります。

だから車を選ぶときは、

車両価格+年間維持費

で考えた方がいいです。

特に車種によって、

自動車税。

保険。

タイヤ代。

燃費。

がかなり違います。

買える車と、

無理なく維持できる車は違います。

年払いの費用は、月払いに再計算する

自動車税。

任意保険。

車検。

タイヤ。

こういう支出は、

毎月来るわけではありません。

だから、払う月になると、

「今月は車検だから家計が赤字」

となりがちです。

でも車検は突然来たわけではありません。

最初から分かっています。

だったら、

年間24万円くらい車関係で必要なら、

毎月2万円。

年間36万円なら、

毎月3万円。

というように、

最初から取り分けておく。

これは車以外でも、

固定資産税。

旅行。

家の修繕。

などにも使える考え方です。

年1回だから特別支出なのではなく、毎年発生するなら固定費。

私はそう考えるようにしています。

「月々○万円」で車を判断しない

車の販売では、

月々○万円。

という表現をよく見ます。

確かに払いやすく感じます。

でも、

車両総額はいくらなのか。

何年払うのか。

最後に支払いが残るのか。

金利はいくらなのか。

途中で乗り換えたらどうなるのか。

ここまで見ないと本当の負担は分かりません。

これは残価設定型の購入方法でも同じです。

残価設定そのものが悪いわけではありません。

その仕組みが自分に合っているなら使えばいい。

ただ、

月々の金額だけで「買える」と判断しない

方がいいと思います。

車にお金を使うなら、別のところは軽くする

私の家計は、

何でも節約しているわけではありません。

むしろ車にはそれなりに使っています。

家にも使っています。

旅行にも行きます。

その代わり、

通信費。

保険。

不要なサブスク。

金融手数料。

興味のないもの。

こういうところにはあまり使いません。

ユニクロの服さえ我が家では高機能な高級品とみなして、滅多に買いません。

予算には限りがあります。

車にも使う。

家にも使う。

旅行にも使う。

外食も毎週豪華。

ブランド品も買う。

全部やったら、当然お金は足りません。

だから、

車を楽しむために、何には使わないのか

もセットで考えます。

お金を使う優先順位が分かれば、車はそれほど怖くない

FIRE界隈では車は持たない人が多いようです。

でも

「車を持ったらFIREできない」

ということもありません。

車を持っていても、

固定費を管理する。

住宅費を整える。

投資を続ける。

収入を確保する。

それができれば資産形成はできます。

私自身ずっと車を、しかもおなじメーカーの新車を乗り継いでながら資産形成しました。

(さすがに大学生の頃は中古車でしたが)

効率だけ見れば、

車なし。

すべてインデックス投資。

小さな賃貸住宅。

が有利だったかもしれません。

でも、それを20年間続けたかったかと言われると、

明確に違います。

好きなことを全部将来へ先送りする資産形成は、自分には合いませんでした。

車あり。思いつきで現物株を、買う。24歳で4LDKの大きめマイホーム。でしたから。

株主優待がカーライフに役立つこともある

私は株主優待が好きです。

効率のいい投資だけを考えれば、

別の選択肢もあるでしょう。

でも、

自分が普段使う店の優待は単純に楽しいです。

車用品もその一つ。

オートバックスの株主優待などを使って、

カー用品やメンテナンス費用の一部に充てることもあります。

これで車の維持費が劇的に安くなるわけではありません。

ただ、

投資と普段の生活がつながる感じ

が私は好きです。

こういう楽しみがあるから、個別株も長く続いているのだと思います。

車を事業で使うこともある。ただし順番は逆にしない

不動産賃貸をしていると、

物件へ行く。

掃除する。

草刈りする。

備品を運ぶ。

工事を確認する。

などで車を使います。

これから自分で仕事をする場合も、

訪問や現地確認などで車を使うことはあるでしょう。

業務で実際に使う部分について、条件に応じて事業上の費用として扱われることはあります。

ただ、

経費にできるから車を買う

という順番にはしない方がいいと思っています。

欲しい。

必要。

仕事でも使う。

その結果、適切に処理する。

この順番です。

経費にしたところで、使ったお金が全部戻ってくるわけではありません。

法人所有も「得だから」だけで決めない

法人を持っていると、

車を法人で所有する方法もあります。

我が家でも、事業との関係を考えながら車の持ち方を検討します。

ただし、

法人名義にすれば何でも安くなる

という話ではありません。

車の実際の使用状況。

個人利用。

保険。

売却時。

会計処理。

いろいろ考える必要があります。

個人事業よりも法人の方が経費化しやすいのは事実です。

でも、法人は節税の魔法ではありません。

実態に合った持ち方を選ぶ。

ここは車でも同じです。

「車を手放せば○万円浮く」だけでは決められない

たとえば車に年間60万円かかっている。

手放せば60万円浮きます。

数字だけならそうです。

でも、

その代わり、

レンタカー。

カーシェア。

電車。

バス。

タクシー。

配送。

が増えるかもしれません。

さらに、

家族の移動が不便になる。

出かける回数が減る。

自分の趣味が一つなくなる。

ということもあります。

だから比較するなら、

車あり生活と、車なし生活の全体

を、ストレス含めて比較した方がいい。

車だけを切り離して判断すると、自分の満足度が抜けてしまいます。

私にとって車は「今を楽しむお金」

資産形成を始めた頃は、

できるだけお金を投資へ回した方がいい

と考えることもありました。

今も投資は大好きです。

でも42歳になって、

今使うお金の価値も以前より感じます。

家族4人で出かけられる時期。

子どもが一緒に車へ乗ってくれる時期。

純ガソリン車が普通に買える時期。

自分が運転を楽しめる時期。

いつまでも続くわけではありません。

だったら、

そのためにある程度お金を使ってもいい。

車は私にとって、「将来のために残さなかったお金」ではなく、「今を楽しむために使ったお金」です。

そう考えています。

家計のために車を諦めるのではなく、家計の中に車を入れる

車好きの人が、

資産形成のために車を全部諦める。

私はそこまでしなくてもいいと思っています。

まず、

年間いくらかかっているのか把握する。

無理なローンを組まない。

住宅購入との順番を考える。

維持費を積み立てる。

ほかの固定費を軽くする。

その上で、

自分が払える範囲の車を選ぶ。

これなら、

車と資産形成は両立できます。いや、出来ています!

好きなものを持ちながら、お金も貯めればいい

私は、

「車を持たなければもっと資産が増えていた」

と言われれば、その通りだと思います。

同じことは、

旅行。

家。

株主優待。

甘いもの。

にも言えます。

全部やめてインデックス投資すれば、もっと増えたでしょう。

でも私は、

資産額を最大にするためだけに20年暮らしてきたわけではありません。

車にも乗った。

家も2回買った。

リフォームもした。

旅行にも行った。

子どもとも出かけた。

それでもFIREできる程度に資産形成はできました。

だから今も、

好きなものを全部諦めてからお金を貯める必要はない

と思っています。

郊外で車を持つ暮らしも、その一つです。

家計の中にちゃんと居場所を作ってあげればいい。

私にとっては、それくらいのバランスがちょうどいいです。

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